越の誉 純米燗酒

「そろそろ燗酒の季節ね」

夏でも飲んでいるくせに…
という言葉を呑み込み、
僕はセロリの糠漬けを肴に
盃を傾ける彼女を見つめた。

山ガールならぬ、燗ガールだ。
ガールかどうかは別として、
確かに彼女は燗酒に恋をしている。
「人肌燗より低いの、何燗か知ってる?」
冷酒専門の僕にわかるはずもない。
「日向燗。30℃くらいよ」
少し温めるだけで、香りが引き立ち、
なめらかな味わいになるらしい。

「最後の晩餐は、ぽかぽかの縁側で、
日向燗とハタハタの米麹漬けだね」
晩餐は夜でしょ…
という言葉は、当然呑み込んだ。

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当社がデザインを担当させていただいた、
越の誉「純米燗酒」。
ありそうで少ない、燗酒専用の純米酒。
燗ガールでなくても、ぜひ、お試しください。

力強く個性的な書は、今回も下田彩水さん。
燗ガールの素質あり、と見ましたが…
ガールかどうかは別として(失礼しました)。
日向燗を酌み交わしたくなる
レディです。