「娘を嫁に出す気分ですね」
担当デザイナーはそう言った。
アナタ、まだ独身でしょ!
とツッコミたくなる気持ちを
グッとこらえて続きを聞いた。
「中身は間違いないけれど、
本当にもらい手があるかしら。
いざ嫁ぎ先が決まっても、
先様に気に入ってもらえるかな。
出戻りになったらどうしよう…。
それが心配だから、
精魂込めて衣裳を作り、
どこに出しても恥ずかしくない格好で
嫁に出すんです」
偶然かもしれませんが、
今回デザインさせていただいた
原酒造様の「穂耀」は、
白無垢のよう…。
この年末、首都圏の百貨店で
嫁ぎ先を探すようです。
その先に、幸あることを祈ってー
今回も筆文字は下田彩水さん。
衣裳に輝きを与えてくれて感謝です。
これからも、よろしくお願いします。